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LPKFメタルマスクレーザー加工機

メタルマスクとは

メタルマスク(英語ではStencilやMetal Stencilと言う)とは、プリント基板の製造工程において、電子部品を基板に実装(取付け)させるため、はんだペーストを基板上に印刷する際に用いられる小さな穴が複数開いた金属版のことです。

基板の上にメタルマスクを重ね、スキージと呼ばれるヘラでメタルマスクの穴にはんだペーストを押し詰めていきます。基板をメタルマスクから下げ降ろすと必要な箇所に必要な量のはんだペーストが印刷されていることになります。

試作基板や少量数の基板製造の場合は、糸状のはんだを溶かしながら、ひとつひとつ手作業で電子部品を基板に実装していく方法が主ですが、量産の場合は、メタルマスクを使って一気に多数箇所に印刷し、その後機械で電子部品を実装していきます。

メタルマスクは、多くの場合厚さ0.080~0.250mmのステンレス材、もしくはニッケル材が母材となっています。実装する部品の大きさによって、母材の厚さ、各穴の大きさ・形を設計し、加工します。近年小型化され、多機能を備えた電子機器には、細かな電子部品が数多く使用されており、当然メタルマスクも高品質でなければなりません。

母材の厚さが均一であること、穴のサイズ、形、位置が精密であること等に基づいて、電子部品が正確に実装されることになります。メタルマスクの品質が電子機器自体の品質、安定性に関わる重要なポイントと言っても過言ではありません。

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メタルマスクの製造は、3種類に分けられます。

• レーザー加工
レーザー装置によって穴を加工する技術
• エッチング加工
化学薬品により腐食させ穴を開けていく技術
• アディティブ(めっき)加工
金属または非金属の表面に金属の薄膜を被覆していく技術

近年小型化が進んでいる電子機器のプリント基板には、当然小型化された電子部品が実装されます。メタルマスクに細かな穴を、より精密に、より早く、よりコストを抑えて製造するにはレーザー加工が最適とされています。電子機器の開発段階時には設計変更もよくある為、デザインデータの変更や追加工が容易にできるレーザー加工が有利と言えます。

ブルックスジャパンの取り扱うドイツLPKF 社のメタルマスクレーザー加工機は、その加工精度と操作性の良さに加え、機械の安定性や耐久性にも優れていることから、世界最高峰のメタルマスクレーザー加工機だと言われています。LPKF社は、世界中に子会社や販売代理店のネットワークがあり、ワールドワイドでサービスが受けられるため、海外拠点をもたれている企業様にも多くご利用いただいております。現在、LPKF社のメタルマスクレーザー加工機は日本市場シェアNo.1を誇ります。

また弊社はメタルマスク用のステンレス材を国内外に販売しております。高精度のメタルマスクには、日本製の高品質なステンレスが適しており、世界中の大手電子機器メーカー、自動車メーカー、医療機器メーカーの基板用メタルマスク母材として使用されています。

メタルマスクに関するご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

LPKF社の紹介

LPKF Laser & Electronics AG社(以下、LPKF社)は、ドイツGarbsen(北ドイツ、ハノーバー郊外)に本社を持つ産業用レーザー装置製造会社です。

『環境に優しい装置製造』を企業理念に掲げ、1976年に設立されました。当時、試作基板製造には、化学薬品を用いたエッチング法が主流とされていた中、LPKF社は銅板をドリルで削って回路基板を形成する切削型試作基板加工機”ProtoMat”の開発をし、瞬く間にその新技術が世界に認められました。

1992年、LPKF社はメタルマスクレーザー加工機“StencilLaser”の販売を開始します。1990年初頭まで、メタルマスクの製造には同じくエッチング法によるものでしたが、LPKF社はレーザー技術でステンレス板に、よりスピーディーに、より高品質に、より効率良く穴を開けるメタルマスクレーザー加工機”StencilLaser”の開発に成功しました。

切削型試作機版加工機とメタルマスクレーザー加工機を業界のスタンダートしたLPKF社は世界中にその名を広めました。

今日のLPKF社は、『LDS 』(Laser Direct Structuring)と呼ばれる3次元MIDの回路形成レーザー技術や『LIDE』(Laser Induced Deep Etching)と呼ばれるガラスへの微細穴加工、薄膜ソーラーパネル用スクライビングシステム、プラスチックレーザー溶着など、様々なレーザー技術を有する各業界のリーディングカンパニーとなっており、その技術は世界中の電子機器・デバイス、車載、医療機器等で採用されています。

ドイツ本社、ドイツ国内拠点の他、子会社(スロベニア、アメリカ、中国、韓国、マレーシア、日本)や販売代理店が世界中に広がっており、24時間、ワールドワイドでLPKF のサービスを受けることが可能です。

製品紹介

SMTメタルマスク業界での第一選択肢。

最高の生産性と信頼性をお約束するメタルマスクレーザー加工機。

実証済みのStencilLaser G6080をベースとし、小径穴の加工を可能にした新加工機。

30µm厚ステンレスシートに最小でレーザー入射径18µm、出射径10µmの加工が可能です。

精密金属部品のレーザー加工。

4mm厚の金属シートの加工も可能です。

メタルマスクレーザー加工のエントリーモデル。

メタルマスクの内製化、少量生産に最適なレーザー加工機。

高圧空気で紗張りすることなく張力を与えて、簡単スピーディーにメタルマスクを取り付けできるワンタッチフレームです。

導入までの流れ

お引合いや、お問い合せをいただいてから、実地調査、ご提案とお見積、ご契約、実機を使用するための技術研修。

さらに空輸の手配を経て、据付工事。導入後の技術サポートからメンテナンスに至るまでを順を追って、ご説明致します。

STEP 01

お引合い

ご必要とされているスペックや納入希望時期、加工されたいデータなどを教えていただきます。ご希望される場合は、加工データをお預かりして、実機でカットしたサンプルと結果レポートを作成し、ご提出させていただきます。

STEP 01

お引合い

ご必要とされているスペックや納入希望時期、加工されたいデータなどを教えていただきます。ご希望される場合は、加工データをお預かりして、実機でカットしたサンプルと結果レポートを作成し、ご提出させていただきます。

ご提供いただいたサンプルデータを実機でカットさせていただき、その出来具合を直接確認していただくこともできます。

ご要望いただければ、実機が稼働しているところを見学いただくこともできます。カットサンプルだけでも作って欲しいという方や、見学をしてみたい方という方は、是非、お問い合わせください。

STEP 02

現地調査

STEP 02

現地調査

実際に機械を置く場所を確認させていただき、地面の整地状態(水平レベル)
や電源、アシストガスの設定条件などを確認させていただきます。

STEP 03

ご提案

STEP 03

ご提案

機械の製造元であるLPKF社と弊社技術者とで、お客様のご要望にお答えするための最適なプランを構築し、おおよその導入スケジュールとお見積りを合わせて、ご提案させていただきます。

ご契約いただくにあたって、ご納得いただける条件になるよう、海外メーカーへの交渉なども鋭意努力させていただきます。

STEP 04

ご契約

STEP 04

ご契約

ご提案に納得いただき、ご契約を取り交わさせていただきましたら、検収方法や必要設備事項連絡書、本導入スケジュールを提出させていただきます。また、この時にドイツにあるLPKF社にて実機確認や運用トレーニングを希望される方は、ご手配いたします。

■出荷前、サンプルチェック

メーカーから出品される前に、サンプルをカットし、問題がないかチェックします。

STEP 05

運輸

STEP 05

運輸

お客様と日程調整のもと、メーカーのドイツの工場から、国内のお客様の下まで、海外運送、輸入通関、国内運送の手配をすべて、ブルックスジャパンで行います。

重量物の精密機器運送になりますので、専門のスタッフが細心の注意を持って搬送いたします。

STEP 06

据付工事

STEP 06

据付工事

搬入した、機械のクレート開梱し、設置します。その後、用力接続(電気、エアー、アシストガス、付帯設備)を行い出荷前サンプルを作成したデータと同じものをカットし、比較します。サンプルカット比較に、問題がないようでしたら据付工事完了(検収完了)です。

LPKF社の最新鋭機 ステンシルレーザーG6080の場合、据付け開始から立上まで、最短3日です!

STEP 07

操作、メンテナンスのトレーニング

STEP 07

操作、メンテナンスのトレーニング

ブルックスジャパンの技術者が、機械の操作、メンテナンスの仕方などをレクチャーさせていただきます。1日か2日で、終わることが多いですが、お客様が安心して機械を使用できるようになるまで、お付き合いいたします。

STEP 08

導入後のサポート

STEP 08

導入後のサポート

機械は、1年間の保証があります。また、導入後3ヶ月後及び1年後には、無料点検とメンテナンスを行います。

機械の使い方や、セッティングなどについてご質問がある場合は、ブルックスジャパンの技術者が対応させていただきます。

技術サポートメンバー

営業技術部 部長

柏木 信人

Nobuhito Kashiwagi

私ども技術チームは、ハイエンド製品をご使用いただいているお客様にご満足いただける技術サポートをご提供できるよう日々研鑽を重ねています。

海外の素晴らしい技術製品をお客様が憂慮なくご使用いただけけるよう私どもが全力でサポートいたします。

製品や装置を世界中から探すところから始まり、導入、据付、トレーニング、保守サービス、メーカーへの開発要求まで全てサポートさせていただきます。

私達の喜びはお客様のお役に立てることです。私達の目標は、お客様の事業の発展に貢献すること、ひいては日本の工業会に貢献することです。

私達は常にお客様の傍にありたいと考えています。どのようなことでも構いません。お気軽にご相談いただけると幸いです。

BRUX BLOG

製品ブログ

CUSTOMER REVIEWS

お客様の声

2022.10.23
国内メタルマスク製造業者 製造管理者M様より
  • LPKFメタルマスクレーザー加工機

Q LPKFのレーザー加工機を導入された理由をお聞かせください 

・加工品質、操作性、メンテナンス体制、実績 

 Q 輸入品のご購入に際して、購入前にご心配はなかったでしょうか 

・購入前はカタログスペックを本当にクリアできるのか心配はありましたが搬入設置以降のテストカットで解消しました。 

 Q 他社製と比べ、LPKF/ブルックスのレーザー加工機にして良かったと思う点、逆に劣っている点がございましたらお聞かせください 

故障が少なく、保守サービスも安心しております。劣っているいると感じた面は、今のところありません。 

 Q 今後、LPKFのレーザー加工機に期待する点、ブルックスジャパンに改善して欲しい点がございましたらお聞かせください 

材料を固定するフレームの重量が重い、取り付ける位置が若干高くオペレーターの負担が軽減されたら良いと感じています。

2022.10.22
国内メタルマスク製造業者 代表者様より
  • LPKFメタルマスクレーザー加工機

Q LPKFのレーザー加工機を導入された理由をお聞かせください 

・加工品質、操作性、メンテナンス体制、実績 

 Q 他社製と比べ、LPKF/ブルックスのレーザー加工にして良かったと思う点、逆に劣っている点がございましたらお聞かせください 

良い点は故障が少ないと思います。 

  Q 今後、LPKFのレーザー加工機に期待する点、ブルックスジャパンに改善して欲しい点がございましたらお聞かせください 

エッチングの領域、プレスの領域などレーザー加工の領域をもっと増やせる機械を作って欲しいです。 

2022.10.21
国内メタルマスク製造業者 御担当者O様より
  • LPKFメタルマスクレーザー加工機

Q LPKFのレーザー加工機を導入された理由をお聞かせください 

・加工品質と実績 

 Q 他社製と比べ、LPKF/ブルックスのレーザー加工機にして良かったと思う点、逆に 劣っている点がございましたらお聞かせください 

【良い点】加工品質、スピード、故障が少ない、コンパクト 

【悪い点】自動給配機がない。。。 

 Q 今後、LPKFのレーザー加工機に期待する点、ブルックスジャパンに改善して欲しい点がございましたらお聞かせください 

・自動給配機がオプションでつくこと 

CCAMで閉じていない開口データをエラーもなく飛ばしてしまうので、エラーが出るようになること 

・レーザーFDが主流になっているので、反対面に簡単に加工できる(出来れば自動で出来る)ようになること 

・枠の最大サイズが700mm幅しか入らいないので、1000X1000など一回り大きいサイズの枠加工が出来るようになること 

・材料幅が広くなりそうなので、加工機の加工幅方向も600650に広がること   

・エアーを上から吹き付け、下に支えが無いため、S字の加工や、細いスリット形状などの加工が苦手なので、下から支えることができれば良い